ホーム > コラム

事務局コラム

事務局コラム 2009.02.01

最近北欧のフィンランドのことをよく目にする。携帯端末のノキアはフィンランドだし、IT関連産業は世界をリードしている。一方国の諸制度も見るべきものが多い。 日本では「小泉改革」ですっかり企業経営もアメリカ型になり、企業はまるで株主と役員のためだけに存在するものであり、そこに働く人々は一顧だにされず、少しでも経営がおもわしくなると今日のような「派遣切り」が当たり前のように行われ、その日から食べるものも住む家さえも失い、冬空に放り出される社会になってしまっている。

フィンランドでは、すべての失業者に500日の失業給付が支給され、無料の職業訓練も受けられる制度となっているという。殆どの北欧の国々ではそれが一般的である。根底には当たり前なのだが、国民を見捨てないという考えが根付いている。  最近日本でも、無制限な非正規雇用を進めてきたこれまでの政治に対する広範な批判に対し「反省」の声も上がっているが、相変わらず企業や企業側にたった政治家からは「多様な働く形態があったほうが良い。」とか「ワークシェアリングで対応したい。」との声もで始めている。しかし彼らの意見の根底には、自ら100年に一度の経済危機と言いつつ、企業側として全くお金を出さず、すべてを働くものの犠牲で乗り切ろうとする心根が透けて見える。

働く形態といえば、これからはNPO、NGOも重要な一つとなるであろう。アメリカでは1000万人がNPOで働き生計を支え、社会貢献に参加しているという。わが国は残念ながらNPOは単にボランティアとして捕らえられることが多く、制度としてもきわめて不十分である。また、さまざまな支援事業もそれを実施しているNPO自体の運営に支援する事業は皆無という状態である。  今年はアメリカ大統領も希望を持って迎えられ政治は勿論社会のあり方もチェンジするであろう。日本の指導者にも現状の閉塞感を突破する気概がほしいものだ。しかしそれは国民の多くの支持があってこそなのかもしれない。


北海道ツーリズム協会事務局長 武田 耕次
事務局コラム 2008.12.24

あの世界のトヨタが「赤字」に転落するというニュースが流れた。このところ暗いニュースばかりが目立ち、トヨタやキャノンを始め名だたる企業が派遣切りを横行している。年の瀬を迎え、この寒空に放りだされる派遣社員の不安、憤りが伝わってくる。僅か3,4ヶ月前までこのような事態を誰が予想していたであろうか。勿論見識ある人の中にはこのままでは残酷な事態になるであろうと警告を発していた人もいる。が、しかし、私も含め大多数の人々は表面の「繁栄」に目を奪われ、事態の深層を見極めることなどできなかったに違いない。 考えてみると、こうした社会の混乱は我々の先輩は何度か経験している。

なんといっても60数年前、敗戦によってすべてが破壊され、生きることすら儘ならない時代だった。戦争によってすべてが破壊された。原爆を投下された広島、長崎は勿論、東京や大阪、日本中の都市は破壊された。勿論農村もその例外ではなかったが、それでもまだ食べ物を作っていたし、「結い」は残っていた。農村が日本を支え、敗戦から復興させてきたといえるだろう。いつしか都市は再生・経済復興し、世界第2の経済大国までになった。この数十年間は都市の時代であったともいえるだろう。 その傍ら農村は切り捨てられ、忘れ去られ「限界」といわれるまでに落ち込んでいった。

そしていま、都市が過去の戦争とは違った形で破壊され、病んでいる。また農村が日本を支える時代になってきた。否、支えなければならない時代を迎えているのだと思う。勿論今の農村は、嘗てのエネルギーも結いも遥かに弱い。しかし、まだ間に合う。その地域でできるところから始めていけば先が見えてくる。年寄りの知恵があり、歴史や農村に根ざした文化があり、希望がある。

北海道ツーリズム協会は、グリーンツーリズムから取り組み始め、4年前から「地域に根ざし、地域から期待される。」ことを目標にさまざまな取り組みを展開してきた。十勝型の発展モデルを求めて「田舎暮らしのススメ」を中心に挑戦してきた。今回ホームページをリニューアルするにあたり、現在の取り組みをわかり易く整理した。

北海道ツーリズム協会事務局長 武田 耕次



COPYRIGHT(C) NPO法人北海道ツーリズム協会 ALL RIGHT RESERVED. Powered by C:blanc